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TOP > 新興国の特許調査 > ATIS新興国調査団参加報告2014
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ATIS新興国調査団参加報告

ATIS (技術情報サービス協会) 分科会では、知財新興国であるASEANの特許制度、権利化状況等の調査を目的に、マレーシア、シンガポール視察を行いました。

視察の成果概要をご報告させていただきます。

■ 訪問日程 2014年5月26日(月)〜5月30日(金)

■ 訪問場所
1 Henry Goh &Co.Sdn.Bhd. (マレーシア)
2 Shearn Delamore &Co. (マレーシア)
3 MyIPO (マレーシア)
4 IP Court Malaysia (マレーシア)
5 Marcs&Clerk Singapore LLP (シンガポール)
6 ETPL & IPI (シンガポール)
7 IPOS (シンガポール)
8 SIAC (シンガポール)

■ 参加者
喜納 秀樹 富士電機(株) 深井 俊吾 日本パテントデータサービス(株)
西 誠治 神鋼リサーチ(株) 岩本 広美 (株)日立技術情報サービス
田端 泰廣 ATIS顧問 日比野 誠 (株)発明通信社
栗林 均 富士電機(株) 香浦 大樹 独立行政法人 科学技術振興機構
藤井 由紀 (株)IHI 出口 隆信 (株)レイテック
古川 卓 日鉄住金総研(株) 今井 英治 (株)レイテック
徳野 始 (株)三菱化学テクノリサーチ 大熊 靖夫 JETRO知的財産部長(東南アジア担当)


1.Henry Goh&Co.Sdn.Bhd.

■ 訪問日程 2014年5月26日(月)

■ 対 応 者 D.Wyatt, L.Leong, T.Yin,J.Meng,

■ 会議概要
1 事務所概要 ・1977年創立。英国に本社がある特許事務所。全世界で17事務所。
・弁理士数: 180 人
2 出願実績 ・特許: 200/300 (内国/外国) 商標: 180/270 意匠、著作権。
・商標関連の出願実績が顕著である。
3 特許DB ・現在はMyIPOのDBのみを使用しており、商用DBの必要性は感じない。
・MyIPOのDBからダウンロードする場合は、1件ごとに費用を支払う。
4 審査手続 ・早期審査を行うケース;
 @国際的に重要な発明  A係争中の発明  B2年以内に商業化
・オフィスアクションにおいて、代理人が審査官とのインタビューを行う習慣はない。
5 知財訴訟 ・2008年にテルモが侵害訴訟に巻き込まれた事例がある。


2.Shearn Delamore & Co.

■ 訪問日程 2014年5月26日(月)

■ 対 応 者 Wong S. Fong Timothy Slaw

■ 会議概要
1 事務所概要 ・1905年創立。マレーシア最大の特許事務所。全所員数;350名
2 MYIPO DB ・公開記録の詳細には不完全、未更新がある。
 包袋検索では詳細の不完全部分を埋める必要がある。
・特許権者の同意の無い場合、詳細が公開されない場合がある。
・入力ミスはありうる。
 時々出願の現状と登記のオンラインレコードとの不整合がある。
 疑問はMalasia Patent Officeやfile inspectionに問合せられる。
・ほとんどの出願は英語(〜98%)。すべての審査、通信も英語。
・MyIPOでは出願が公開になる(優先日から18月)と記録を更新している。
 その後、明細書、クレームの抽出が可能になる。
・書誌事項、生死情報は無料で検索できる。
・MyIPO DBと海外DBの併用使用について
 (1)新規性、進歩性評価: MyIPO+International DB
 (2)侵害調査: マレーシア国内はMyIPO
 (3)無効文献調査: MyIPO+International DB
3 特許調査実績 ・3〜7件/月 の調査実績。但し、クライアントの意向による。
・サーチには、IPCとキーワードを両方使用する。
・CPCは現在は使用していない。



3.MYIPO (Intellectual Property
 Corporation of Malaysia)

■ 訪問日程 2014年5月27日(火)

■ 対 応 者 S.Sheikh, I.Hisham 他4名 JETRO大熊部長同席

■ 会議概要
1 組織 ・総数;432名 特許審査官;78名 商標審査官;63名 著作権審査官;5名
2 機能 ・知財出願審査 ・知財教育トレーニング ・政府のIP施策諮問機関
・IP審査に加え、マレーシア政府のIP施策の助言も行う
3 出願処理状況
2010 2011 2012 2013
特許(国内/外国) 1,275/5,189 1,136/5,423 308/2,193 305/2,386
商標(国内/外国) 5,642/ 8,652 10,201/13,618 9,765/16,311 9,777/17,202
    ・傾向としては、特許、商標とも出願件数は年々漸増している。
・日本からの出願件数/登録件数;1,252/479件(2012年) 1,414/528件
 (2013年)
・実体審査;8000件/年 修正実体審査:600件/年
・出願件数 内国:外国=1:4
・平均審査期間:26ヵ月→早期審査制度の導入により20ヵ月に短縮
4 知財評価 ・技術移転を推進する上で知財評価者の育成は急務→50人を育成する
 プラン
5 ASPECについて ・現状では未だ実績がなく有効性が高いとは言えない
6 特許マップ解析 ・特許解析に有効であるとされるマップ作成についての情報が欲しい

 

4.INTELLECTUAL PRORPERTY
 COURT OF KUALA LUMPUR

■ 訪問日程 2014年5月27日(火)

■ 会議概要
1 組織 ・IPコート;判事1名 サポートメンバー;4名
2 最近の取扱件数 ・過去10年間の知的財産権に関する訴訟件数
2009 2010 2011 2012 2013
件数 135 156 119 91 57
    ・訴訟の分野としては、特許権より、意匠権、商標権、著作権の件数の
 方が多い
・請求内容;知的財産権侵害に基づく差止請求、損害賠償請求等
・結審;棄却、和解、認容
3 マレーシア裁判所の電子化システム @Video Conference System;裁判内容をビデオで録画し、関係者は
 閲覧が可能
AQue Management System ; 端末(KIOSKS)を使用して裁判所に
 行かなくても手続きの申請ができる
BCase Management System ; 裁判記録をインターネットで検索可能

 


5.Marcs&Clerk Singapore LLP

■ 訪問日程 2014年5月29日(木)

■ 対 応 者 Daniel Poh/Patent Attorney (SG,UK)

■ 会議概要
1 事務所概要 ・英国に本社がある特許事務所。全世界で17事務所。
・弁理士数;330名
2 出願実績 ・特許;500/800(内国/外国) 商標;80/170
3 業務内容 ・特許の出願だけでなく、知財評価、技術移転のアドバイスに関する顧客
 へのコンサルタントにも注力している。(専任グループを保有)
・更に、特許の評価について専門的に行うグループもある。
4 知財評価の
仕組み
シンガポール企業は、自分の発明の値付け(Valuation)をIPOSに依頼。
IPOSは「知財評価書」を作成し、出願人は評価書に記載された金額を特許を担保として銀行から融資をしてもらえる仕組みあり。 
5 IPハブ構想 ・立地条件、産業構造面における「シンガポールの中立性」が、ハブ化を
 推進する最大の要因。
・シンガポールには、国際仲裁機関であるSIACと、WIPOの仲裁センターと
 があり、知財訴訟では紛争の規模が大きくなるとSIACが扱うことが
 多い。 



6.ETPL(Exploit Technologies
 Private Limited)/IPI

■ 訪問日程 2014年5月29日(木)

■ 対 応 者 H.Huat 他1名 JST小林氏同席

■ 会議概要
・ETPLはASTAR(シンガポール科学技術庁)の下部組織にあたる技術移転機関であり、研究成果の権利
 化、マーケティング及び事業化を行う。さらに成果の企業へのライセンス、スピンオフ活動や企業
 との共同開発を通して事業化を図る。
・シンガポールの技術移転の考え方として、バリューチェーンの川上を目指すため、知的財産による
 競争的有意性を保つことを目的としている。



7.IPOS (Intellectual Property
 Office of Singapore)

■ 訪問日程 2014年5月30日(金)

■ 対 応 者 I.Huimin, S.Wu, 他4名

■ 会議概要
1 組織概要(右図) @審査Gr
AIP評価Gr
B戦略企画Gr
CレジストリGr
Dインフラ開発Gr
E国際協力Gr
尚、下部組織に知財教育を行う「IP Academy」がある。
2 出願実績  
2012 2013
商標 36,801 39,671
特許 9,685 9,722
3 登録実績  
2012 2013
商標 27,088 22,110
特許 5,633 5,575
4 特許情報へのアクセス ・新しいDBであるIP2SGの運用を開始した。
 IP2SGにアクセスするには、ログイン手続きなしで書誌事項にアクセス出来
 る方法とユーザ登録後ログインしてより詳細な情報にアクセスできる方法の
 2種類を提供。 どちらも無料である。
5 特許審査制度 ・IPOSの審査制度を高めるために、現在40名の審査官数を増加させると共に、
 欧州、日本から審査官を招聘して審査スキルの向上に取り組んでいる。 
6 IPハブ構想 ・ASPEC(ASEAN特許審査協力)は2009年に開始されたが、ASEANの他国との
 ギャップが大きく、そこをどう埋めるのかが今後の課題である。
7 その他 ・ASEAN IP Portal ;ASEANの知財情報を掲載したサイトを開設。



8.SIAC (Singapore International
 Arbitration Center)

■ 訪問日程 2014年5月30日(金)

■ 会議概要
1 仲裁センタ概要 ・1991年 設立。
・シンガポールのハブ構想マスタープランの中に位置付けられる。
・仲裁件数:259件(2013年) 仲裁件数は年々増加傾向にあり、2013年
 の国別トップはインド。
・知財の紛争についてのSIACの利点;中立性、絶対的秘密性
・シンガポールにはWIPOの仲裁センターもあるが、国際的レベルの仲裁
 はSIACで行うことが多い。
・過去10年間の仲裁件数は下図の通り。 
2 仲裁人 ・仲裁員は訴訟の規模に応じて1名または3名。
・仲裁廷及びSIACの報酬は、仲裁開始時に料金表によって決定。
 @申立手数料:2,000 S$
 A報酬例 係争金額:100,000〜500,000 S$ →SIAC報酬:4,250S$
3 緊急仲裁制度 ・緊急仲裁を申請した場合、SIACは1営業日内に仲裁人を選任し、5〜7営業日内に仲裁を行う。
・これまでに本制度を利用した件数は36件、内23件で仲裁が成立。